UNBY JOURNAL
INTERVIEW to OCEANTREE PROJECT
Behind Story-後編-

Unby General Goods Store SANDAで上映されるmovieの全貌


Text:UNBY PR
Photo: OCEANTREE PROJECT

INTERVIEW to OCEANTREE PROJECT
Behind Story-前編はこちら-

Episode.2製作における様々な出逢いとこれから

アライアを中心に旅を続ける「OCEANTREE PROJECT。」お仕事で忙しくて、わすれてしまいそうな 本当に大切なこと。 目をそらさずに見つめる、石川くんとシネマトグラファー八神くん。旅の中心のアライア。オンラインで発表されている「OCEANTREE PROJECT vol.1」を見て、おふたりに聞いてみたい事を聞いてみました。





「中身が大事」ってこういうことなんじゃないのかなあ。おふたりのインタビューを読みながら、またしてもお店として、会社として、掲げたこの言葉の重みを今日も考えてしまうのです。

Interview

以下 石川拳大さん:Kenta 八神 鷹也さん:Takaya

Q8.第二弾、今回の漆アライアを制作し、感じたこと、印象的だったことを教えてください。また、第一弾から年月がたち、パワーアップしたお二人がどんなことを感じたのか、第一弾との違いなどがありましたか?

Kenta : 2016年に第一弾を制作しながらすでに第二弾の構成を考えていた時から5年の時を経て、僕もタカヤも家族や仕事が落ち着き、ようやく第二弾を制作することができました。念願の第二弾では、第一弾から5年間考え続けていた想いを作品に込めることができました。

Kenta : 5年の間に家族ができ、目の前の人や時間がいかに大切かを日々感じながら、学生時代の目の前のことを必死に追いかけ続けていた時代とはまた違った視点で「原点回帰の旅」をすることができました。





Kenta : 今回の舞台となった京都には、「過去・今・未来」のそれぞれの点と点がしっかりと線で繋がる人やモノがたくさんありました。その中で、僕たちは”漆アライア”という海で遊ぶ道具を京都の職人さんたちと一から物づくりをし、今をどう生きていくべきかの大きなきっかけとなりました。


OCEANTREE PROJECTとして最終的に伝えたい「目の前の存在がいかに”当たり前”ではないことなのか」がより一層伝わる作品になったのではないかと思います。




Takaya : 映画の中で堤さんが「子供の頃、折れた竹とんぼとかおもちゃを漆で直してくれた」と、創業者のお祖父様との思い出を教えてくれました。世の全てのビジネスの根源が、この思い出に集約されている気がしてとても感動がありました。お祖父様が孫という大切な人のために、忙しい中で、「卓也が喜ぶだろう」と手が動いてしまう。

Takaya : 1人のことを想って、その人の為になることを率先する。誰かを想って取る行動に、ありがとうが生まれ、互いを大切に思いやる気持ちが強くなる。「仕事!ビジネス!」とグルグル渦巻く東京から450km離れた京都で、とてもシンプルで忘れがちなことを学びました。


このお話に限らず、撮影で京都を訪れるたびに、地域の皆さんや仲間からの気持ちを肌で感じました。アライアというたった1つの遊び道具を媒体に、たくさんの温かいお気持ち寄せていただき、伝えていく使命感を持っています。

Q9.プロジェクトメンバーけんちゃん、八神くんとのバディ的関係もとっても素敵です。意見のすり合わせや、喧嘩したり、なんてことはあるんですか?! また、お互いに対してのメッセージを一言お願いします!

Kenta : お互いにできる事とできない事がうまくマッチしていて、同級生であり最高なバディだと思っています。そこまで大きな喧嘩をすることはありませんが互いに想いが強いので、1つの物事を互いがどう考えているかを深く理解しようと長く話し合うことは多々あります。真面目な話しを真剣に話せる数少ない同級生として、とても大切な存在です。

Takaya : 提案資料作りでは「ああでもない」「こうでもない」と夜な夜なオンラインで作業したり、大会で忙しい拳大に過去の会話を思い出してもらうことに苦戦したり(笑)友達と真剣に本音で話すことって一般的にはほとんどないと思います。企業内でも本当に本心で組織として、対話を重ねることは非常にエネルギーが必要ですよね。大抵は諦めたり頓挫していく。でも、僕たちはなんだかんだ、何かあってもきちんとクリア出来てきた過去を思い返すと、とても良いコンビだと思っています。

とはいえ関係者様や周囲にはご迷惑をかけていることもあると思いますが、それでもご一緒した皆さんに「やってよかった!」「見てる人に届いてるね!」「次回はこういうことを一緒に!」と思っていただける活動になると信じていれば、僕らの苦労は屁でもないと感じています。みたいな話を京都駅近くで、ビール飲みながら2人で語っていたのが、懐かしいです。(笑)

Q10. OCEANTREE PROJECTをしていて、一番大変だったことは?

Takaya : 第一弾の卒業制作から、社会的な意義を含められるものへと昇華し、さらなる構想もありますが、何事も続けることが非常に困難で、更にそれを社会で認めてもらうのは、とても大変なことです。撮影や編集といった作業も大変ですが、イメージを形にしていく楽しさは他にはない感覚です。

0から生み出す工程がとても大変で、コンセプトの表現を見直したり、プロジェクトの存在意義について悩んだり。また、何をするにも資金が必要な社会ですから、共感・納得感をちゃんと持っていただくための資料作りや準備には、いつも精神を削りながらやっています。


「情熱だけでは、人は動かしづらい。」ちゃんと具体的に、「誰にどんな喜びや感動を与え、育み、広げるのか。」と頭を捻りまくりますが、「完璧だぜ!」と思うことって全然ないです。常にブラッシュアップしていき、文章なら1文字までこだわりぬき、映像なら10分の1秒まで工夫を凝らしたい。そんな気持ちだから結局ずっと大変なのかもしれません。(笑)


Kenta : OCEANTREE PROJECTをしていて、大変だと思ったことがあるかを思い返してみましたが、正直ありませんでした。ライフワークとして最高に楽しく取り組めているプロジェクトなので、大変なことも含めて良い意味で楽しめています。

それはアライアに乗る時も同じで、アライアは最新のサーフボードと比べると浮力がほぼ無いに等しいため、沖に出るのも、沖で波を待つのも、波に乗るのも、波に乗ってからも全てが難しいサーフボードです。





Kenta :ただ、その”難しさ”が最新のサーフボードでは味わえないアライアの魅力であり、最高に楽しくて、まさに「原点回帰」を体感できる瞬間なのです。その難しさを乗り越えて乗った波というのは言葉では表現できないほどの感動があります。質問の答えになっているかどうかは分かりませんが、大変なことも全部含めて最高に楽しみながらプロジェクトを進めています!

Q11. OCEANTREE PROJECTをしていて、一番感動したことは?

Kenta : Q.10でもあるように、難題を乗り越えた時の感動ほど言葉では表現できないものは無いと思います。完成したアライアを実際に海で乗った時であったり、完成した映像をイベントを通じて沢山の方々に見ていただいたり。その感動をより多くの方々にもシェアしたく、これからもOCEANTREE PROJECTとして発信をし続けたいと思っています。



Takaya : 続けることが難しい原因って、時間や資金がよく挙げられますが、僕はそうでもないと思っていて、「諦めるか諦めないかの差」だと思うんです。これは、拳大が諦めずにコミュニケーションを取ってくれていることや、粘り強く意見やアイデアを一緒に磨いている(現在進行形)からこそ、「皆さんに伝わる」という状況になっていると思います。

本当に幸いにも、UNBYさんをはじめ多数の企業様と石川拳大の信頼関係の基、様々な形でお力をいただいています。2人で作ったもの、作っていくものに応援の心を寄せていただける皆さんにはもちろんのこと、拳大にも深く感謝する次第で御座います!!そして、世に出してこうして上映イベントに足を運んでいただき、ご覧いただいた皆さんとお話を交わせる機会は特に感動です!でも、それら含めて全体が全てが常に感動です。

Q12. OCEANTREEの第三弾、どんなことを考えている、などございますか?もしあればこっそりUNBYにだけ教えてください。

Kenta :OCEANTREE PROJECTの第三弾としては、引き続き日本の文化と共に発信をしていきたいと思っています。アライアでコラボできる文化を常に探しながら生活をしていますが、日本にはそこら中に素晴らしい文化があります。その中でも、今一番作ってみたいアライアは”藍染アライア”です。

徳島の海陽町というエリアで in Between Blues という藍染スタジオを経営されている永原レキさんと共に企画を少しずつ進めています。アライアと映像の制作時期や発表時期はまだ未定ですが、SNS等を通じて情報をチェックしていただけると嬉しいです。

Q13. 最後に。OCEANTREE PROJECTはお二人にとってどんなアクション、存在ですか? また、試写会にお越しくださったお客さまなどに何かメッセージがございましたらよろしくお願いいたします!

Takaya : 発足当初は僕の回りには理解されないことの方が多かったです。しかし、未来に夢を持ってプロジェクトの着実な成長と発展のために、四苦八苦・紆余曲折しながらも、生きていくことの本質・目的を見つめ直せる企画です。自分たちがやりたいこと」と「社会に必要なこと」を結びつけていくには、皆さんの忖度なきご意見や、率直な感想がとても貴重で有難いものです。


そういった事も真摯に受け止め次のアクションに反映していきます。皆さんにも合わさっていただき、力強い・温かいプロジェクトチームになるよう今後も頑張っていきます。

Kenta : OCEANTREE PROJECTは、僕にとってのライフワークであり学びの場です。そして、僕たちが実際に体感した感動を多くの人々に届けるプラットフォームでもあると思っています。これからもプロジェクトを通じて学び、感動し、共有し続けます。



Kenta : 今回の試写会にはお越しいただき、ありがとうございます。僕たちはOCEANTREE PROJECTの作品を通じて出来る限りたくさんの方々と交流をし、価値観を共有できればと思い、作品を持って実際にその場に足を運びたいと思っています。





Kenta :今回もお越しいただいた皆様に作品の感想をいただいたり、意見交換をしたりするのがとても楽しみです。そして、このような機会を作っていただいたUNBY GENERAL GOODS STOREの皆様、三田店の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。当日は会場にて、宜しくお願いいたします!


OCEANTREE Episode.2
「伝統文化から学ぶ持続可能な暮らし」


OCEANTREE Episode.1
「自然と共に生きる」

Event Notice

OCEANTREE Episode.2 上映会
トークショー 石川 拳大さん 堤 卓也さん

日時:11月4日(金)
場所 : UNBY GENERAL GOODS STORE三田店
時間:19時半〜20時半
参加費:1.000円(税込み)/ 軽食+ドリンク付き
お問い合わせ: 0795-50-9033

試写会申し込み

石川 拳大 / Kenta Ishikawa

1994年生まれ湘南出身、家族の影響で4歳からサーフィンを始める。高校時代はオーストラリアのゴールドコーストに4年間留学。大学では卒業制作に映画『OCEANTREE ~ The Journey of Essense ~』を発表。現在は日本情報通信株式会社 (NI+C) のアスリート社員として、国内外の大会に参戦中。また、その他の様々なプロジェクトに参加。

八神 鷹也 / Takaya Takaya

1994年生まれ湘南出身、サーフィン歴10年の世界をまわる映像作家。高校生の時メディア業界に入り、TV番組や企業のCM・PVなど様々な作品の制作に携わる。石川拳大と学生サーフィン連盟の大会で出会い、共にサーフィンの新しい表現に挑戦中。

堤 卓也 / Tsutsumi Takuya

1978年生まれ。明治42年創業の漆を扱う数少ない原材料店の4代目。国宝・重要文化財建造物の修復に採用されるなど、日本を代表する漆メーカーとして、新しい表現への挑戦を続けている。新たな活動「工藝の森」では子供達と0から森を作るプロジェクトを発足し15年後の未来を創っている。

作品について
石川拳大さんが4歳の時にはじめて乗った波の感動を追い求め、サーフボードの原点であるアライアと出会った事をきっかけに、大学の仲間たちと共に2016年にプロジェクトを始動。2017年には大学の卒業制作として短編映画を発表。また、第一弾から5年の時を経た2021年には社会人となり新たな価値観を第二弾として発表。

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