カヤックブランド【FOLBOT】インタビュー!



今回はUNBY三田店イベントに伴い【FOLBOT】の北岡さんにインタビューをさせていただきました。
フォールディングカヤックを復活させた想いなど、UNBYが気になること聞いてみました。

FOLBOTを始めたきっかけについて



-フォールディングカヤックを復活させたいと思った理由
繊維専門の商社である田村駒の中で、なぜ業種や専門外のカヤックの復活に着手されたのでしょうか?


コロナ禍でアパレル分野の閉塞感というもの感じており、何か新しいことをやりたいと漠然と考えていました。

その中でも自分の趣味でもあるアウトドア分野が出来ればいいなという気持ちがありました。ただ日々の業務がある中で、なかなか具体的に話を進めることもできず、時間が過ぎていました。

そんな最中、上司に呼ばれ聞かされた内容が≪FOLBOTの商標を取得できるかもしれない≫という話でした。

上司は私がアウトドアが好きということを知っていたので、何十人もいる部下の中から私に声をかけてくれたのだと思います。
私は元々モンベル(ARFEQ) のフォールディングカヤックを所有していたこともあり
フォールディングカヤックのブランド再生に携われるかもしれないということで一気にテンションが上がり、即、上司に≪やりたいです≫と自分の意思を伝えました。
そしてもう一人、会社の先輩であり、キャンプ仲間であり、フジタカヌーのフォールディングカヤックを所有しているスタッフが仲間に加わり、商標取得に向かって動き始めました。




そこからは日々の業務の合間に、カヤック業界・アウトドア業界のリサーチから始まり、カヤックブランドの再生が事業として成り立つのかということを考えていきました。
カヤックブランドの商標を取得しておいて、結局展開するアイテムが自分たちの得意なアパレルや雑貨だけ、というありがちなパターンには絶対にしたくない。

本家FOLBOTのツラを汚すようなことはしたくないと思い、まずは本気のフォールディングカヤックを作ってFOLBOT復活の狼煙を上げようということでチームの意見が一致し生産背景探しに入りました。

生産背景探しでのお話



-苦労された点や、フジタカヌーさん(職人さん)とのやり取りなど、始めてのことが多かったことと思います。
何か裏話?みたいなものや、大変だったこと、逆に嬉しかったことなどあればお聞きしたいです。
また、日本製、日本の職人や仕事に対して思ったことなどもございましたらお聞きしたいです!


かなり特殊な製品なので生産背景探しは苦労しました。
先輩がフジタカヌーを購入した日本最大規模のカヤックショップ≪クリアウォーターカヤックス≫の清水社長に話を聞きに行ったときに、フジタカヌーなら力を貸してくれる可能性があるかもしれないとアドバイスをもらい、アポイントを取ることになりました。

最初の電話は相当訝しがられましたが、アポを取ることは成功し、とりあえず工場に伺うことが出来ました。
クリアウォーターカヤックスの清水社長が我々の話をしてくれていたこと、また元々フジタカヌーのユーザーであったことなども影響したのか突然全く違う業界の怪しい人間がやってきた、という感じにはならずこちらのやりたいこと考えていることをしっかり聞いていただくことが出来、ファーストコンタクトは無事に終了しました。



なんとなく生産を受けてくれそうな雰囲気が漂ってきたので、次は我々が作りたいデザイン画を持って行って再度商談に出向きました。
デザインコンセプトを説明し、絶対に歴史あるフジタカヌーの品質でFOLBOTを作って欲しいんだ、という気持ちをぶつけた結果
ついにフジタカヌー社長の口から≪やりましょうか≫という返事を引き出すことが出来ました。

ここからは何度も打ち合わせを重ね製品化まで進むことになるのですが、このような形づくりが出来たのは、私たちが元々フォールディングカヤックを楽しんでいたこと、いろいろ動き回ってた結果フジタカヌー社長の耳にもFOLBOT復活の話が入っていたことが大きかったと思います。
もしカヤックのことを何も知らずに会社からやらされてるから仕方なく動いているような担当だったら、カヤックの復活は果たせなかったかもしれません。



新しいことをやりたいと漠然と思っているときに、たまたま商標取得の話がでてきて、たまたまフォールディングカヤックが趣味のスタッフがいて、タイミングと偶然なのか?必然なのか?が重なって、FOLBOTのフォールディングカヤックが復活することになりました。
転職したのかな?と感じるくらいやる業務は変わりましたが非常に刺激的な日々を過ごしています。

物静かな職人という感じだったフジタカヌー社長とも打ち合わせを重ねるたびに段々とお互いに心を割って話ができるようになってきたと感じます。
初めて来たときは工場の一角の雑然とした机での打合せでしたが、後半になると机の上が綺麗にあけられ、そこにFOLBOTの仕様書が事前に準備されていました。
それを見たときは社長も前向きに仕事を受家停めてくれているんだと感じ嬉しくなりました。



フォールディングカヤックはアルミパイプとターポリンという生地を組み合わせて作りますが、全く違う性質の材料を加工することになるので工場設備も大きく(多く)なります。

パイプをまげて、つぶして、生地を熱圧着して、縫製して、プリントして…、非常に多くの工程を1つの工場の中で完結しています。
こんなことを出来る工場は世界に何軒もないだろうと思います。
カヤックはいわば生命に関わる商品なので不良は言葉通り命取りになる可能性があります。
寸分の狂いもなく生産してくれる職人さんたちの技術力の上で、我々は遊ばせてもらっているのだなとカヤックをやるたびにしみじみと思います。



-初めて出来上がった日本製FOLBOTのカヤックを見て思ったことはありますか?サンプルが出来上がった時が一番嬉しい、と弊社のデザイナーもよく言います。
また、初めて日本製FOLBOTで漕いで見た時はどんな気持ちでしたか?


1STサンプルが上がるタイミングで撮影も兼ねて工場に伺いました。
インスタグラムで最初の方に掲載している写真はその時のものです。実はこの写真はNERU DESIGN WORKSのネルさんに同行してもらい撮ってもらいました。




田村駒のメンバーは1STサンプルを見たときに語彙力を喪失するくらい感動し、ヤバい、カッコいいだけを連呼してました。今までアパレルしか作ってこなかった人間がついにカヤックを作ったぞ、という感動がありました。

その横でネルさんもカヤックをみて≪カッコいい≫と言ってくださり、シャッターをバシャバシャ切ってくれていました。それを見て、私たちがやってきたことは間違いじゃなかったんだなと確信をしました。

北岡さんが考えるカヤックの良さ


-初心者の方や、カヤックに興味がある方にむけて、こんなところが好き、みたいな部分をぜひお聞かせください。  

私はフェスからキャンプにはまり、ただのキャンプに飽き、そしてカヤックに派生していきました。 キャンプだけするのは飽きたな、と感じる人は他にも増えてきていると思います。

飲んで食ってばかりの不健康なキャンプに終止符を打ちたいなとお考えの方にカヤックをお勧めしたいです。 早朝の凪の時間に鏡のような湖面に漕ぎだすととても感動します。早起きだし運動にもなります。 慣れてきたら釣りを組み合わせても面白いと思います。



自分たちが考えるFOLBOTの良さ


やはりフォールディング(折り畳み)出来るのが最大のメリットだと思います。マンションにお住まいの方でもエレベーターに載せられるし部屋にも収納できます。車にルーフキャリアが付いていなくてもトランクに載せられるサイズ感です。

カヤックを所有することはハードルが高いと思われがちですが、フォールディング機能によってハードルは下がります。レンタルと違いいつでも自分の好きなタイミングで返却の時間も気にせず楽しんでほしいです。


またフォールディングカヤックは他のブランドでもありますが、FOLBOTの特徴はやはりタクティカルテイストのデザインに尽きると思います。

ポップな色のカヤックもよいですが、キャンプサイトから車・ファッションまでコーディネートされる方には是非FOLBOTのフォールディングカヤックをお勧めしたいと思います。


UNBY三田店にてカヤックブランド【FOLBOT】のイベント開催!



インタビューさせていただいたカヤックブランド【FOLBOT】の試乗イベント&POPUPをUNBY三田店にて開催致します。

【開催日時】
2022年5月15日12時~当日17時
試乗イベントは先着順となります。

イベントの詳細はUNBY三田店インスタグラムにてご確認ください。 UNBY 三田店インスタグラムはこちら

【UNBY直営取扱い店舗】

・三田店

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